悲しき社畜が経済的自由を目指すブログ

これは、悲しき社畜が経済的自由を目指す物語である。

中長期投資において事業の前提が崩れたとき

またも久しぶりのエントリとなりました。

以下の本を久しぶりに読み返したのですが、経済の基本的な要素がわかりやすく解説されており今読んでも大変おもしろい本でした。

 

さてさて、昨今は、新型コロナウイルスの影響で娯楽施設や飲食店の休店などで、期せずして家でゆっくりする時間が取れたと思います。

 

ジムも休店になり運動不足になっていたのですが、エアロバイクを買って家で一生懸命漕いでいます。

 

こう言ってしまうと不謹慎なのですが、こういう時は毎月安定した賃金をもらえる会社員の立場って強いなあと感じます。以下のエントリでも書きましたが、会社の儲けのうち僅かしかもらえませんが、確実な給与を保証されるというサラリーマンという存在は、債券のようなローリスクの金融商品とみなすことができます。このリスクのバランスが、今回の状況で強く発揮されたと見るべきでしょう。

syachiku-finance.hatenablog.com

syachiku-finance.hatenablog.com

 

これが個人で飲食店を経営していたと思うとゾッとします。比較的恵まれた立場だと思いますので、飲食店にお金を落としていきたいと思います。

 

では、タイトルに戻りますが中長期投資についての話です。

新型コロナの影響で株式市場は中々面白いことになっています。特に航空会社や鉄道会社の損害が凄まじいです。

 

www.nikkei.com

www.jiji.com

国の自粛要請があったとはいえ、まさか9割近く需要が落ち込むというのはこれまでは想像できない状況です。想像できないということは、もしこれらの会社に投資していた場合は損切りを検討すべき状況だったのでしょう。

 

投資をする場合は幾つかの前提を決め、それが変わらない限り保有し続けるのが中長期投資のルールです。これは独立したエントリで書くくらい大事なことなのですが、以下のようになります。

  1. 割安さ
  2. 成長性
  3. 収益性

何を当たり前のことを言ってるんだと言う声が聞こえますが、かなり大事です。割と多くの人が雰囲気で株を買ったりしますがそのようなスタンスだと再現性のある勝ち方はできません。買う場合は、成長性と収益性から想定企業価値を算出し、それより割安のときに資金を投入するのが鉄則ですし、その前提が崩れたら含み損が出ていようがさっさと売り抜けるべきです。

 

良い例として、以下の記事を紹介しましょう。ご存知、投資の神様バフェット爺さんです。

www.newsweekjapan.jp

 

バフェットは、航空会社の株を買い集めていたのですがコロナ禍後に保有株をすべて売却しました。Twitter上では、「長期投資なのに右往左往している」などのコメントを見かけましたが、長期投資の何たるかをわかっていないコメントだなと思います。

 

なぜなら中長期投資はある前提を置いて、企業価値の向上を見込み、「価値−価格」分の利益を頂く手法なんですから前提が崩れたらさっさと売るべきだからです。当初の前提が崩れたのに歯を食いしばりながら保有するのは、投資ではありません。

 

以上から得られる教訓は、常に保有株式の前提を意識して、変わらない限りは保有を続けること、変わった場合は迅速に売ることです。ただ、そんなに前提が変わって売りまくっていると利益は得られませんから、買うときにしっかりした前提を置く必要があるでしょう。バフェットは「私のミスだった」と発言していますが、このミスを認める姿勢も流石だなと思ってしまいました。誤りを認識して正す姿勢がないと長期間勝つことは難しいんだなと感じます。

 

ちなみに私もコロナ後にポートフォリオを大きく入れ替えました。以前とは大きく異なる世界になるであろうafterコロナ。そこで伸びる会社を改めて探すのは楽しいかもしれません。