悲しき社畜が経済的自由を目指すブログ

これは、悲しき社畜が経済的自由を目指す物語である。

頭のいい人の特徴 

「頭がいい」というのは人によって、多様な定義があると思いますが、私は以下の要素を以て、頭がいいと定義しています。

 

 

抽象思考

よく「具体的な意見を言え」というセリフがありますが、有益なアイデアや意見は抽象的な思考から生まれます。抽象化とは、注目すべき要素を抜き出す作業です。今はやりのディープラーニングにおいては、特徴量の抽出とも言います。

 

「ある人は毎日○○をする」、「ある人は困った時に唇を触る」といった、特徴を捉えるパターン認識も、ある要素を抽出する作業ですので抽象思考の一つです。

 

Aさんが飼っている犬のタロウは、犬として抽象化できますし、更に動物としても高次の抽象化が可能です。ビジネスでいえば、目的に適した要素を抜き出しモデルを作ったりしますが、そのモデルが適した要素を用いて作られたのであれば、しっかりと機能しますし、変な要素をピックアップすればそのモデルは機能しません。

 

この思考力はあらゆる思考の原点となるものであり、論理的思考、構造化や仮定思考の源になります。

 

論理的思考

ご存じのとおり、論理的に物事を考えられる能力のことです。具体的な事象を論理的なストーリーで意味づけすることで、因果関係や相関関係を捉えることができます。また、筋道が通った説明するためには論理的思考力が不可欠です。意見やアイデアを出す際においても、「主張→理由→例示」といった論理で説明できる人はとても優秀なイメージを受けます。

 

構造化思考

これは抽象思考と論理的思考の複合技みたいなものなのですが、あらゆる事象を構造的に捉える思考です。あらゆる具体的な事象を抽象化・一般化させて、類型化できる能力とも言います。分類させると事象を構造的に捉えることが可能になります。先の例でいえば、動物→犬→タロウと分類すると、概念の構造化ができます。抱えている問題についても、要素を分解し構造化できれば、迅速な解決が可能になります。構造化思考ができれば、物事を体系化できますし、構造化できると、世界を捉える精度が高くなります。ビジネスモデルや組織戦略の策定といった場面で必要とされる思考です。

 

仮定思考

これは、実際に生じた事象から思考を切り離した思考のことです。

 

「もし○○がなかったら/あったら」と、現実の状況を切り離した思考を仮定思考と定義しました。これがなければ、将来的な展望やシミュレーションがそもそもできません。この力がない人は、既存の要素に引きずられてしまい、構造変換への対応が難しくなります。

 

また、仮定思考があれば、人の意見にも寛容になれます。人の立場に立つとは「その人になったと仮定する」思考がなければ、できないからです。仮定思考がない人は、人の立場にたってモノを見ることができません。

 

仮定する力があれば、戦略策定のスピードも大きく違います。仮説もなく手さぐりで調査するよりも、仮定があれば情報収集の量もモチベーションも段違いだからです。この仮定思考も行ってしまえば、「現実の状況と分ける」という意味では、構造化、分類する能力に含まれるかもしれません。

 

まとめ

優れた理論やモデルは、現実の事象への当てはまりが良く、それによって将来の事象への対応に利用することが可能です。そして、そのような理論やモデルは、概念化・論理・構造化・仮定などの思考が必須です。

 

頭のいい人は、事象の本質を捉えて、概念化させた上で、構造化させ理論化・モデリングします。そして、将来をシミュレーションし、未来へのアクションを迅速に起こします。人間はあらゆる具体的な事象を一つ一つ覚えることはできません。なので概念化・抽象化させることで、少ない情報でより多くの状況に対応できるように努めています。

 

私なりに思考を分類し紹介してみましたが、似たような概念を見つけましたので転載します。

これをビジネススクールではコンセプチャルスキルともいうそうです。

mba.globis.ac.jp

コンセプチュアル・スキルとは、知識や情報などを体系的に組み合わせ、複雑な事象を概念化することにより、物事の本質を把握する能力。ハーバード大学のロバート・カッツは、マネージャに求められる能力として、テクニカル・スキル、ヒューマン・スキル、コンセプチュアル・スキルを提唱した。

コンセプチュアル・スキルは概念化能力とも言われ、抽象的な考えや物事の大枠を理解する力を指す。具体的には論理思考力、問題解決力、応用力などが挙げられる。

コンセプチュアル・スキルはより上位のマネージャになるほど必要であると考えられている。