悲しき社畜が経済的自由を目指すブログ

これは、悲しき社畜が経済的自由を目指す物語である。

個人投資家は時価総額の小さい会社への投資するべき

以前に書いたものですが、加筆修正しました。

オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

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小さい会社の定義

私の投資方針は時価総額の小さな成長株への集中投資です。小さいとはどのくらいかというと、100億から200億くらいまでの規模程度でしたが、最近は500億円くらいにまで拡張しています。。以下に後述しますが2つの理由から小型株への投資をしています。

 

小型株へ投資するようになったきっかけ

私が株式投資を始めたのは4年ほど前になりますが、当初は総合商社や大手メーカーなど誰もが知ってる企業に何となく投資したのを覚えています。それで、しばらくそれらの企業の株を保有していたのですが、株価が全然上がらないんですよね。

 

その中で、「億超えの方程式」という本を何となく買って読んでいたのですが、そこで成長株投資という手法に出会いました。今思うと、そこがターニングポイントだったように思います。

 

資産総額が億を越えた人をネットスラングで億り人といいますが、彼らの手法は短期と長期で多岐にわたりますが、長期投資においては殆どすべての人が、成長株投資を選択していました。それもあって、小型成長株投資を選択しています。 

小型株が良い理由①:成長余地の大きさ

1つめの理由は成長余地の大きさです。トヨタのような巨大企業が株価を数年で何倍にも伸ばすことは至難の業ですが、小さな企業であれば株価が数倍になるのはよくあることです。

 

私の投資はキャピタルゲインを得ることが主目的なので、成長余地が大きな企業を選ぶことが重要であり、そうすると小さな企業を選択することになります。成長は小さな会社ほどしやすく大きな会社は成長余地が限られるということです。

 

もちろん、インカムゲイン(配当)があるに越したことはありませんが、なくても特に構わないスタンスです。

小型株が良い理由②:構造バイアスの存在

更に、時価総額の小さな会社は、機関投資家が資金を入れづらく、適正な価格ではなく割安に放置されているケースが多いのです。なぜ、機関投資家が参加しづらいかというと、資金力のある投資家(数千億程度の金額を想定しましょう)は、時価総額100億円程度の企業に大量の資金を入れてしまうと、流動性の少ないため一気に価格がつり上がってしまいますし、また大量の資金があると、それらへの投資は利回りに寄与しづらいからです。資金量の2%が2倍になったところで、全体の利回りへの影響が小さいのです。

 

機関投資家個人投資家よりも格段の情報力を持ち、まともにやりあったらまず勝てない相手です。なので、時価総額も大きく流動性の豊富な大手企業は株価と価値のギャップが少なく、個人が利を得るのは容易ではありません。しかしながら、彼らが参入できない土俵で勝負をすれば、勝つのはそこまで難しくはありません。個人は市場の波に一喜一憂するので、歪みも大きいですしね。

 

株価も価値と価格の乖離が放置されている状態が多いです。市場論でいえば、株価はすべての情報を織り込んでいるといいますが、それはあくまで机上の論理で、実際は限定合理性しか持たない人間が介在している以上、必ず歪みはあります。

 

大きな会社であれば、機関投資家により歪みは最小化されますが、小さな企業は歪みを正す主体がいません。これを構造バイアスと言います。個人投資家はこの歪みを最大限活用すべきです。

小さければいいわけでもない

当たり前の話ですが、小さい企業であればいいというわけではなく、小さくて成長している企業が好ましいわけです。基本的に大企業の方が資本力や人材で勝ることがほとんどですが、ニッチ戦略・強固なビジネスモデルで成長し続ける小さい会社は存在します。なので、ビジネスモデルを見ることが重要なわけです。そこに重視して、キャピタルゲインを得ていくのが、当ブログの投資方針です。

 

自分が勝てる場所を探す

投資戦略を考える中で、勉強になったのは、まずは自分が有利な場所を探すということです。どんなに優秀なスペックであっても、機関投資家が入り乱れるマーケットで個人の力で勝つことはなかなかできません。能力はもとより、如何に自らに利する勝負の場を見つけることができるか。ここで勝敗の多くは決していると思っています。