良いリスクと悪いリスク
リスクの定義
リスクと言う言葉は広く用いられておりますが、多くの場合は危険という意味合いで使っています。しかしながらファイナンス理論でいうリスクとは不確実性を意味します。よってその結果の良し悪しについては完全に中立なのです。
アップサイドリスクとダウンサイトリスク
リスクを分類すると、良いリスクと悪いリスクがありますが。良いリスクとは良い結果がもたらされる可能性のことであり、悪いリスクは悪い結果がもたらされる可能性のことです。人生の選択においては、如何にダウンサイドリスクを限定させ、アップサイドリスクを味方につけるかにかかっています。
アップサイドリスクといえば株式投資
債券や商品、為替のように金融商品は様々なリスクの性質をもちますが、その中でアップサイドリスクが最も大きいのが株式投資です。債券は利率が初めから設定されており、良くも悪くもリターンは一定の幅に収まります。一方で株式は業績や期待次第では価格が上がり続け、アップサイドリスクは無限大となります。実際、アマゾンなんかはどこまで成長し続けるか、検討がつきません。しかしながらローリスクハイリターンの美味しい話はそうそうありません。ダウンサイドリスクもまた大きいのも株式投資です。
悲しき社畜がダウンサイドリスクを限定させる2つの方法
人生の戦略は、如何にダウンサイドリスクを小さくし、アップサイドリスクを大きくさせるかかを考えて策定しなければなりません。このブログは悲しき社畜が経済的自由を獲得することを目的にしています。そのためには利用できるものは何でも活用していく所存です。その上でどのような戦略をとるべきでしょうか。
基本はダウンサイドリスクを限定させた上で、アップサイドリスクも高めていくという美味しいとこどりの戦略をとっていきます。具体的には、大企業で安定した給与を貰い、ダウンサイドリスクを押さえた上で、節約をして株式投資に資金を回し、副業も徐々に育てていく作戦です。
なんだかんだいっても正社員は、良い面が多く、毎月安定した給与をもらえるのはありがたいものです。仮にダウンサイドリスクを省みずに、アップサイドリスクのみをとりに行くとすると起業の選択しかなくなってしましますが、その代わりに株式投資、その中でもアップサイドリスクが比較的高い中小成長株を保有していくこととします。株式投資はダウンサイドリスクも大きいですが、そこについては、企業分析によって有る程度、低減させることができますし、その中で財務や経営の知識を獲得でき、それが自らの人的資本の向上に繋がっていくことでしょう。
終わりに
前述のように、悲しき社畜ができる限り危険を避けて経済的自由を獲得する上では、株式投資は欠かせません。そして、成長株投資が最もエキサイティングで手っ取り早い道です。最近だとテクノロジーの発達によって大きな資本が無くても大きなビジネスが実現可能になりました。そのような状況は小さな企業の成長をしやすくさせる効果ももたらします。このように、リスクを2種類に分割して戦略を組むと、頭がすっきりするのでお勧めです。
あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門
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