市場の期待は剥がれやすい
昨今の金融市場を見てみますと、米中の貿易摩擦や米長期金利低下、そして 決算発表などボラティリティの高い展開となっています。
私のPFはどうなっているのかというと、割とダメージをくらっております。特に、マークラインズとシュッピンあたりが酷く、年間パフォーマンスがだ いぶ落ち込んでおります。利回40%から20%くらいまで減ったと思います。
シュッピンなんてストップ安になってました。1Q目標未達というのがネガティブインパクトのようですが、一過性のコストであったということで年度目標は達成可能とのことで、保有の方針に変更はありません。
まるのんさんの記事がわかりやすいのでご参考に。
マークラインズも暴落してますが、これから自動車業界が激変する中で、情報ポータルはニーズが高いです。売上高や営業利益などの成長率に陰りもな く、高い営業利益率も相変わらずなので、PER40程度であればまだまだ安いと考えます。PER30くらいまで下がれば買い進めていきます。
高PER銘柄は、成長への大きな期待があって株価が上昇しており、ダウンサイドリスクは高いと思われがちですが、こういう時は低PER銘柄も売られます。私の主戦場は新興市場ですが、小さい会社は個人投資家が多いので、こういう時の変動がやたら大きいです。機関投資家と比較して、割と機動的で感情的だからです。
改めていいますが、以下の記事の通り、PERが低いから割安なのではなく、将来の企業価値を見据えて 判断するべきでしょう。
syachiku-finance.hatenablog.com
高PERは成長期待(高成長プレミアム)により現行利益以上の期待を見込んでいます。その期待が裏切られるストーリーが無い限り、狼狽売りをする必要はありません。逆に、暴落していなくても自らが想定しているストーリーが崩れた場合は躊躇いなく売るべきです。
そして。こういうときに大事なのがキャッシュポジション(以下、CP)です。市場では必ず大きな変動のタイミングがあります。その時に資金を全て投資してしまっていると 、暴落タイミングで買うことができません。
経験則で大体20~30%程度、CPを持つことが望ましいと考えており、今 回の暴落でもそれらの銘柄は少しずつ買い増していく考えです。更なる下落 もありうるので、くれぐれもすべて使い果たさないようにしましょう。
前の記事の意見を翻すつもりはなく、高成長銘柄であれば、高PER銘柄への集中投資の選択は排除すべきでありません。また、それとは別にPFの配分について考慮すべきであり、十分な資金は持っておきま しょう。銘柄の選択とPF戦略は分けて考えるべきです。
悲しき社畜として加えておくと、このような暴落局面でも、社畜は給与で生活できるので、狼狽して売る必要がありません。それは大きなメリットです。暴落しているのがキツイのであれば、アプリを消したり気絶してみないようにしましょう。そして、淡々とPFの調整を行い、節約をしながら投資資金を蓄積していきましょう。