悲しき社畜が経済的自由を目指すブログ

これは、悲しき社畜が経済的自由を目指す物語である。

私の銘柄選定方法

私は、中長期的な成長が見込める企業へ投資を行っていますが、考えの整理を含めて基本的な要素を解説します。

 

とびきり良い会社をほどよい価格で買う方法 (ウイザードブックシリーズ Vol.260)

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安全性→収益性→成長性の順番で大切

この順番で考える理由は、まず大前提として投資した会社が潰れないことが何よりも大切だからです。そのうえで、儲かるかどうか、どのくらいの利益率なのかという収益性を分析し、売上高や利益率の成長率という順番で見ていきます。

 

安全性の指標について

安全性の指標で確認するのが、自己資本比率キャッシュフローです。自己資本比率が高ければ、有利子負債に悩まされない経営ができ、キャッシュフローが潤沢であれば資金繰りに困りませんし、積極的な行動を起こしやすいです。目安として自己資本比率が50%以上、営業CFがその他の支出を上回っているかを確認します。

 

収益性について

収益性においては、業態やビジネスモデルで決まってきます。業態という面においては、ネットを活用したIT事業はヒトモノが不要であるため利益率は高いです。更にビジネスモデルが強固であれば、高利益率だけでなく参入障壁にもなり、長期的な収益力を担保します。指標的には、ROEや営業利益率を確認します。ROEは20%以上、営業利益率も同程度あればひとまず大丈夫でしょう。ROEについては、高い自己資本比率が前提となります。ROEレバレッジをかければ高くなっています指標なので注意が必要です。

 

ROEについては下の記事でも言及したので良ければご参照ください。

syachiku-finance.hatenablog.com

 

ビジネスモデルについては、最近ですとサブスクリプションサービスやプラットホームビジネスが流行ってますね。

 

成長性について

成長性の目安としては、売上高or営業利益の3年or5年CAGRが30%だと良いですね。先行投資期間で営業利益の成長が芳しくない場合でも、売上高が伸びていて財務の心配がなければ投資対象になります。また、将来有望な市場で戦っているかも重要です。事業領域も考慮します。小さい企業であれば伸び代も大きいので大企業は投資対象外となっています。

キャピタルゲインを狙う理由

株式投資ではインカムゲインキャピタルゲインという2つの利益獲得方法がありますが、狙うのはキャピタルゲインです。なぜならば、インカムゲインは年利数%の利益しか得ることができず、経済的自由を得ることは難しいからです。そして、キャピタルゲインを狙う以上は、割安で成長余地の大きい企業を選ぶことが重要です。割安というのは、価値に対して価格が小さいということです。

 

株式投資をする以上は、どれだけ良い企業であっても割高であれば利益を得ることはできません。良い企業を割安で買うことが必要です。それを叶えるためには、時価総額が小さな企業を選びます。小さい企業であれば 、機関投資家が介入していないため、企業価値が適正化されておらず、上昇余地が大きいケースが多々あります。 そのため私のポートフォリオはすべてが数百億円程度の企業となっております。

成長企業を割安で買うことは難しい

ただし成長企業は一般的に言われる割安の程度(PER10とかPBR1未満とか)で放置されていることはほとんどありません。暴落などで拾えれば最高なのですが、ふつうはやや高いPERになっています。それでも今後の成長が見込めるのであればPER50未満までは許容していいのではと経験上考えています。普通の企業を安く買うより、素晴らしい企業を普通の値段で買うほうがアップサイドは大きいです。バリュー投資で名高いウォーレン・バフェットは、「私はほどよい会社をとびきり安く買うよりも、とびきり良い会社をほどよい価格で買いたい」と事あるごとに言っているようです。

 

まとめ

財務の安定性を前提に、強いビジネスモデルの小型成長株というのが私の戦略です。有名な個人投資家のすぽさんと比較すると、割安という面には比重が弱いイメージですが基本的な要素は変わらないと思っています。高い運用利回りを出すには、成長企業への投資でキャピタルゲインというのが近道です。