悲しき社畜が経済的自由を目指すブログ

これは、悲しき社畜が経済的自由を目指す物語である。

自尊心と自己効力感の違いについて

みなさん、誰もが自尊心や自己効力感は程度の差こそあれ、持っているものです。しかし、その大小が人間的な成長や評価に繋がってくるものなので、しっかり認識しておくべきものかと思い、備忘録的に書いてみました。

 

【注意】混同しがちな2つの精神作用を区別するために書いたエントリとなりますが、もしかしたら用語の定義が学術的なものとは異なる場合がありますのでご了承ください。

 

 

自尊心とは

自尊心とは、良いところ、悪いところを含めて、自分という存在を守る精神作用のことです。俗にいうプライドと同義です。「プライドが高い」と言われる人は、指摘から自分を守ろうとするため、あまり他者の意見や考え方を受け入れられません。あまりに自尊心が高いと、他者の指摘を自らへの攻撃と認識しやすく、頑固で他者が関わりにくい人間になるので注意が必要です。つまり自尊心とは、自分のあらゆる要素を変えたくない、守る機能ということです。自尊心が高い人というのは、傷つきやすい人でもありますね。

 

自己効力感とは

一方、自己効力感とは以前にも書きましたがエフィカシーのことです。

syachiku-finance.hatenablog.com

エフィカシーは自らの能力についての自己評価のことです。エフィカシーが高いということは、自らの能力について自信を持っているということであり、逆にエフィカシーが低いというのは、自らの能力に対して自信が無い状態です。自分ならできると感じられる度合いとでも言いましょうか。

 

「根拠のない自信」がある人は、エフィカシーが高い傾向にあります。失敗を恐れずに行動をするには、エフィカシーの向上が必要となります。また、自らの欠点があったとしても、エフィカシーが高ければ、ダメージなく受け止め、改善に繋げることができます。エフィカシーを高めるには、成功体験が必要です。なので、小さなことでも体験を積み重ねていくことで向上させることができます。

 

また注意点なのですが、自らの能力が向上されずにエフィカシーが高くなっても、単なる自意識過剰マンになってしまいます。客観的に自らの能力を高めていく努力も並行して続ける必要があります。

 

2つの違い

自尊心はプライド、自己効力感をエフィカシーと言い換えられます。プライドとエフィカシーの違いはなんでしょうか?端的に言えば、プライドは守る作用、エフィカシーは攻める作用となります。あまりにプライドが高いと、他者の意見を受け入れられず、自己成長の余地は小さくなります。エフィカシーは高ければ高いほど、積極性に寄与します。

 

どうするべきか

まとめると、プライドは低すぎないまでも、高くない方が望ましく、エフィカシーは高い方が望ましいということになります。とはいえ、プライドが高い人というのは、それを他者に言われると激怒しますので、原理的に自覚しづらい環境にあります。なので、自らへの指摘があった場合は、まずは指摘を自分の存在を全て否定しているものと捉えず、改善可能な部分的要素であることを認識したうえで、重く受け止めないようにしましょう。エフィカシーが高ければ、他者からの指摘にダメージは受けることなく、成長要素としてポジティブに受け取ることができます。

 

自尊心を大事にするのも重要ですが、あまりに大事にすると、とっつきにくい人になり、自己成長のチャンスを逃す結果にもなってしまいます。プライドとエフィカシーという2つの内面性を認識しつつ、過ごしていきたいものですね。

 

なんか、自己啓発セミナーっぽくなってしまいましたが以上です。